Specialized training
消化器内科は、内科のなかでも極めて患者さんの数が多く、幅広い臓器や疾患を対象とします。また、様々な技術(内視鏡、超音波、カテーテル関連処置など)を習得しなければなりません。
2018年4月にスタートした新しい内科専門医制度では、2年間の初期研修の後、3年間の内科専門研修が設定されています。皆さんは、「従来に比べて、内視鏡やエコーなど、技術の習得が遅れるのでは?自分の好きな手技が出来ないと困る!」という不安をお持ちではありませんか?それは全く心配ご無用です。
京都大学の内科系診療科は、「総合内科的視点を持ったサブスペシャルティ専門医」育成のための環境整備に取り組んでいます。そのなかで京都大学消化器内科は、優れた内科医かつ優れた消化器内科専門医を育成するために、早期から、内視鏡、超音波検査などの技術的側面に触れる研修システムを構築しています。逆に、早期から消化器内科のもつ豊富なモダリティー、治療デバイスに触れ、技術の習得に加えて、専門領域へのモチベーションやリサーチマインドの涵養を図ることは、内科医としての将来に大きく役立つはずと考えています。
そのような考えから、専門医機構、内科学会に認定された京都大学病院プログラムの下、消化器内科病棟で主治医として活躍しつつ、内視鏡、超音波検査などのトレーニングを早速開始してもらいます。また消化器内科外来や救急対応なども担当してもらい、早期に独り立ちを目指します。もちろん、内科全般の症例を経験し、必要症例を充足することも、京大病院の豊富な症例数を以てすれば、最短の道のりで可能です。充分な経験を積んだ指導医たちは、「皆で次世代を育てていこう」という使命感を共有しており、大学病院ならではの濃厚な体制で皆さんの指導に責任をもって当たっています。
消化器内科医を目指す皆さんの内科専門研修は、京都大学病院プログラムに所属して受けることも可能ですし、豊富な京都大学消化器内科の関連病院プログラムで研修することも可能です。初期研修を他の施設で経験中の場合も、消化器内科医を希望するひとについては、いつでも歓迎しています。
また、内科専門研修終了後の消化器内科サブスペシャルティ研修についても、京都大学消化器内科だけでなく、関西圏から全国にひろがる関連病院が、いつまでも受け止めていくことが可能です。その多くは地域の基幹病院ですし、1000床クラスの大病院から、最前線で一次救急やプライマリーケアを担う地域の中規模病院、慢性期医療や終末期医療を担う病院まで、幅広い病院群で経験を積むことが可能です。京都大学消化器内科と多彩な関連病院が密に連携しながら、消化器内科専門医としてのレベルを高め、消化器病診療をリードしていく人材を、育てていき続けます。
消化器内科医を目指す皆さんは、研修のどの時期であれ、また研修が終わったあとのどの時期であれ、ぜひ相談に来て下さい。京都大学消化器内科は、未来を見据えて頑張る皆さんをバックアップします。